英文でも読める!「we were liars」

ヤングアダルト

Amazon Kindleで英語多読に挑戦!ということで、面白そうなヤングアダルト小説を探していたところ、この「we were liars」に出会いました。

255ページあり、最後まで読破できるか不安でしたが。。。

結果、ストーリーの面白さに、後半は一気に読むことができました!

Kindleは、分からない単語を選択すると、すぐに意味が出てくるのも良いですね。

ティーンエイジャー4人が夏を過ごすプライベート・アイランドで起こる出来事。

恋愛とミステリー、格差問題にも触れています。

作者のE. Lockhartさんが書く文章は非常に簡潔でリズムが良く、読みやすかったのも、最後まで読むことが出来た理由の一つとして大きいです!

Welcome to the beautiful Sinclair family.

No one is a criminal.

No one is an addict.

No one is a failure.

この冒頭の文章を読んでみてください。

Sinclair家の物語の始まり。

美しいSinclair家、誰もcriminalでも、addictでも、failureでもない。。。

この3つの暗いイメージの単語を持ってくるあたりで、

ん??なにやら不穏な空気ですね。。

この文章は後でまた繰り返されます。

物語を読み進めると、あえてこの3つの言葉を使っている意味が分かります。

主人公Cadence Sinclairの一人語りでずっと語られる物語、

Cadenceの心情が直接響いてくる英語のリズムになっています。

That June, summer fifteen, Dad announced he was leaving and departed two days later.

He told my mother he wasn’t a Sinclair, and couldn’t try to be one, any longer.

He couldn’t smile, couldn’t lie, couldn’t be part of that beautiful family in those beautiful houses.

Couldn’t. Couldn’t. Wouldn’t.

Cadenceのお父さんが去る時の描写です。

「That June, summer fifteen,」とここでまず、6月、15歳の夏、と単語でポンポンと意味が伝わってきます。

他にも「summer seventeen」などと書かれて始まりを区切っているのですが、

こうやって小説でも単語で表していること、それがすごく分かりやすく伝わることに感心しました!

「Couldn’t. Couldn’t. Wouldn’t.」 もそうです。

英語ネイティブの人は気にならないのでしょうが、

こういう表現を自由で分かりやすいと感じ、

小説という書き物語でもこれでいいんだ~と感心してしまうのは、

子供の頃から勉強してきた英語がガチガチの文法中心だった証拠ですね。。

ちなみにこの文章の後は、お父さんが拳銃でCadenceを打ち、

打たれたCadenceの心臓が魚のように跳ねて転がる。。

という衝撃の描写があるのですが、

このあたりからもCadenceの想像力豊かな部分が分かります。

このCadenceから見た世界観、多感なティーンエイジャーの世界観、

これが一人語りされていきます。

美しいプライベート・アイランドで、

美しいSinclair一族も登場し、

大切な仲間である4人のliarsとの夏の思い出について語られます。

4人のliars、

Me, Johnny, Mirren, and Gat. Gat, Mirren, Johnny, and me.

やはり繰り返しの単語で紹介されるこの文章もまた、繰り返されます。

本当に、こんな英語が中途半端に分かるだけの日本人にもすごく伝わる表現ができるって、

才能は国境も言語も超えるんですね。。。

素晴らしい!

この物語は、最後の方で

えっ?!えっ?!そういうこと??!!

という驚きがあり、

えっ?!ちょっと待って!!

と、また最初から読み返したくなります。

おススメの一冊です。

ぜひ読んでみてください!

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